MiSight® 1 day(マイサイト ワンデー)
MiSight® 1 day(マイサイト ワンデー)とは

MiSight® 1 dayは、クーパービジョン社が開発した子どもの近視進行を抑制する1日使い捨てソフトコンタクトレンズです。
2019年に世界で初めて米国FDAの承認を取得、日本でも2025年8月に薬事承認を得て、2026年2月より発売が開始されました。
近視進行を抑制する仕組み
独自の「ActivControl®(アクティブコントロール)テクノロジー」による「デュアルフォーカス(二重焦点)設計」を採用。
1枚のレンズの中に、以下の2つのゾーンが同心円状に交互に配置されています。
屈折矯正ゾーン
遠くをはっきり見えるように視力を補正するゾーンです。
お子様の日常の視力をしっかりサポートします。
トリートメントゾーン
意図的に網膜の手前にピントを結ばせる(近視性デフォーカス)ゾーンです。
「これ以上眼球(眼軸)が伸びなくてよい」というシグナルを目に送り、近視の進行を抑えます。
ActivControl® テクノロジーのポイント
2つのゾーンが同心円状に交互配置されているため、視線の方向に関わらず常に近視性デフォーカスが生じ、効果的に近視進行を抑制します。
1日使い捨てタイプのため、衛生的で取り扱いも簡単です。
エビデンス(効果と安全性)
世界の長期臨床試験によって、高い安全性と効果が確認されています。
約59%
近視進行(屈折度数)の
抑制率(3年間)
約52%
眼軸長の伸びの
抑制率(3年間)
6年間
長期試験でも
効果維持を確認
6年間 長期フォローアップ試験
3年間の装用で眼軸慎重を薬52%抑制
治療中止後もリバウンド(急速な近視進行)なし
T3グループ(3年後に治療開始)
最初の3年間は単焦点レンズを装用し、その後MiSight®に切り替えたグループ。
切り替え後もリバウンドなしで近視抑制効果を獲得。
T6グループ(6年間継続治療)
6年間MiSight®を継続装用したグループ。
長期にわたって眼軸伸長の抑制効果が維持され、治療終了後も急激な悪化(リバウンド)は生じなかった。

グラフ:眼軸長変化量(mm)の84ヶ月推移。T3 untreated(単焦点3年→MiSight切替)・T6 Treated(MiSight 6年継続)の比較。
出典①:Chamberlain P, et al. Long-term Effect of Dual-focus Contact Lenses on Myopia Progression in Children: A 6-year Multicenter Clinical Trial. Optom Vis Sci. 2022;99(3):204–212.
出典②:Chamberlain P, et al. Eye growth and myopia progression following cessation of myopia control therapy with a dual-focus soft contact lens. Optom Vis Sci. 2025.
治療の対象となるお子様
年齢
8歳〜12歳前後での開始が推奨されています(コンタクトレンズの自己管理が可能なこと)。
度数
近視度数(球面度数)が-0.25D〜-10.00D程度、乱視が少ない方(-0.75D以下)。
装用時間
効果を得るために、日中起きている間に1日10時間以上、週6日以上の装用が必要です。
※上記は一般的な基準です。適応の最終判断は眼科専門医の診察により行います。
メリットとデメリット
メリット
衛生的で手間いらず
1日使い捨てのためレンズケア(洗浄・消毒)が不要で、感染症リスクを低く抑えられます。
快適な装用感
柔らかいソフトコンタクトレンズのため、ハードレンズに比べて異物感が少なく、初めてのお子様でも慣れやすいです。
日中の活動が快適
日中は眼鏡なしで過ごすことができます。スポーツや運動時にも便利です。
デメリット
見え方の変化
デュアルフォーカス設計のため、一部のお子様は光の周りに輪が見える「ハロー」や、まぶしさを感じる「グレア」を感じることがあります(多くは日常生活に支障はないとされます)。
近視が「治る」わけではない
柔らかいソフトコンタクトレンズのため、ハードレンズに比べて異物感が少なく、初めてのお子様でも慣れやすいです。
日中の装用が必要
水泳の授業などの際は外す(度付きゴーグルへの変更など)工夫が必要です。
他の治療法との比較・併用
オルソケラトロジーとの違い
オルソケラトロジーは「夜寝る前」につけるハードレンズで、日中は裸眼で過ごせますが、毎日のレンズケアが必要です。
一方、MiSight® 1 dayは「日中」につけるソフトレンズで、使い捨てのためケアが不要です。
また、MiSight® 1 dayはオルソケラトロジーでは対応が難しい強度の近視にも対応できる場合があります。
低濃度アトロピン点眼との併用
寝る前にさす「低濃度アトロピン点眼(リジュセア®ミニなど)」とMiSight® 1 dayを併用することで、相乗効果によりさらなる近視抑制効果が期待できるとされています。
当院では、お子様の近視の進行度合いに応じて、複数の治療法を組み合わせた最適なプランをご提案いたします。
費用と受診の流れ
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Step01事前検査
眼科で視力や眼軸長の検査、適応判定を行います。
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Step02レンズ処方
レンズの着脱練習を行い、処方します。
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Step03定期検診
1ヶ月後・3ヶ月後・以降3〜6ヶ月ごとの定期検診を受けながら継続します。
費用について
MiSight® 1 dayによる治療は、レンズ代や定期的な検査を含めて保険適用外(自由診療)となるケースが一般的です。
※一部の診察が保険適用となるかは医療機関によって異なります。詳しい費用については当院までお問い合わせください。
当院での取り組み

当院は早期から低濃度アトロピン点眼治療をはじめとした近視進行抑制治療に取り組んでおり、MiSight® 1 dayについても導入し、お子様一人ひとりに最適な治療プランをご提案しています。
低濃度アトロピン点眼のみならず、オルソケラトロジーや近視抑制メガネなど他の近視進行抑制治療との併用にも十分な知識と経験を有しております。
お子様の年齢・近視の進行速度・生活スタイルなどを総合的に評価し、最適な治療プランをご提案いたします。
近視進行抑制治療にご関心のある方は、お気軽にご相談ください。